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みんなの広場について           

首藤信彦

 民主主義には広場が欠かせない。大勢が集まって議論する公共空間が広場だ。そこで決まったことが「みんなの意思になる」。ギリシア・ローマの時代から、民主主義はここからスタートした。しかし、今の日本の街に広場がない。都市にあるのはバスターミナルやタクシー乗り場だ。

 昔といっても30年ぐらい前かな。。初めて街頭演説を始めたころ、日本には演説する広場が無いことに気づいた。重いスピーカーや旗を担いでようやくたどり着いた駅前は放置自転車が占拠していて、まずその自転車の整理から始めてようやく狭い空間を確保した。日本にはつくづく民主主義が根付く環境がないなと実感した。 

 写真はローマの人民広場:ポポロ広場(Piazza del Popolo)だ。テレベ河沿いにある。観光名所のトレビの泉やヴァチカンにも近い。オードリーヘップバーンの「ローマの休日」の舞台でもある。その広場の原型ができたのは紀元前220年ごろと言われる。

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 広場は民主主義のゆりかごみたいなものだ。ある日、宮沢賢治の童話集を読んでいたら、「ポラーノの広場」という寓話があることに気づいた。あまり知られていないかもしれない。読んでみると、腐敗した地方政治が蔓延する地方にあって、ある日、本当の民主主義が実現できるポラーノ広場という伝説の広場が出現する。ポラーノというのは、ポポロ=人民をもじった造語だろう。そこには夜に爪草の灯りをたよりにたどり着くことができる。宮沢賢治の童話や寓話はすべてそうだが、話の中に彼自身が希求した真理がある。多くの皆さんにこの作品も読んでほしいと思う。

共和党のHPにある「みんなの広場」はこのポラーノの広場にヒントを得たものだ。共和主義はこうあるべきだ、共和党はこういう政党になってほしい。。。そうした想いを皆さんに書き込んでもらいたいと思う。

みんなの広場

共和党に共鳴して、それぞれに活動を広げてくださっている皆さんの活動報告&言いたいことあれこれ&スタッフのちょっとしたひとことを載せていきたいと思います。

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